胆石症−【腹痛下痢便秘症状病気】
胆石症の症状
胆石症は、ほとんどのものが無症状ですが、中には激しい腹痛・腹部膨満感・吐き気・倦怠感などの症状がでる病気です。
胆石は、肝臓から分泌される胆汁の成分が固まって胆石になり、胆石が胆嚢内・胆管内に溜まると胆石症となります。
胆石ができても、2/3は無症状ですが、残りの1/3の人には胆石発作と呼ばれる、激しい腹痛が起きます。
胆石発作をきっかけとして、胆嚢内に細菌が増えて炎症を起こすと、急性胆嚢炎や急性胆管炎などを引き起こすことがあります。
胆石症の原因
胆石の種類は、コレステロール胆石・ビリルビンカルシウム胆石・黒色胆石がありますが、それぞれ原因が違っています。
コレステロール胆石は、主に70%以上がコレステロールを主成分とした胆石です。脂肪分の多い物、カロリーの高い食事等でできやすいとされています。
ビリルビンカルシウム胆石は、胆汁中のビリルビンが、ビリルビンカルシウムに変化して固まったものです。ビリルビンを主成分とし、胆道系に感染を生じることでできます。
黒色胆石は、ビリルビンを主成分とし、感染していない胆嚢内に生じます。手術を受けた数年後にできることが多いといわれています。
戦前の日本では食糧事情が悪かったため、コレステロール胆石の患者はほとんど存在しなかったが、近年増加傾向にあります。
胆石症の治療法
胆石症でも、何も症状が出ていない場合は、特に手術は必要ありません。
胆石発作を起こしている場合や、急性胆嚢炎や急性胆管炎を引き起こしている場合は、鎮痛薬や抗菌薬を投与し、経過を観察します。
症状が改善しない場合は、胆石を取り除く手術や、胆嚢の摘出手術を行う場合もあります。
<ページの一番上へ> 次のページ→胆道感染症
<サイトのTOPページへ>